ウォークマン移行してみた

◾️ウォークマン移行してみた

NW-S636F → NW-A55に変えたメモです。

移行にかかった時間は684曲で1時間ぐらい。

音の違いはあまりわからずっていうのが結論です…。

 

1.機種
・NW-S636F(旧ウォークマン)

10年以上使った。側面パネルが取れて音量が下がらなくなってしまったので、中身が無事なうちに引退させることにした。音質も特別悪いと思ったことはないし、軽くて丈夫で特に不満なかった。この10年で何度も落としてしまったけど、ビクともしなかったし。

強いて言えばx-アプリがすぐ固まるっていう外部の問題があったけど…。


・NW-A55(新ウォークマン)

ポルノにつられた。本当はSシリーズのが軽くていいかなと思ってたけどネットの口コミがあまりよろしくなくてAシリーズにしてしまった。

悩んだけどノイズキャンセリング対応の付属イヤホン(有線)つきにした。

 

2.移行にかかった時間

684曲で作業開始から悩んだ時間も含めて1時間ぐらい。

元々が4GBしか容量が無くてそんなに入れていなかったからか、思ってたより早かった。


3.移行方法

①旧ウォークマンのデータを「楽曲取り込みツール」でPCに取り込む

x-アプリを使ってウォークマンに転送した楽曲は「楽曲取り込みツール」で一度PCに取り込んでからじゃないとMusic Center for PCに入れられないとのこと。

https://www.sony.jp/support/walkman/download/music_rest/

※困ったこと

NW-S636Fが楽曲取り込みツールの対象機種に載っていなかった。

でもやらざるを得なかったのでやってみたら大丈夫だった。(でも自己責任でお願いします)

 

②PCに取り込んだ曲をMusic Center for PCに取り込む

※困ったこと

どこに取り込んだデータがいるのかわからなかった。

ただ、どの曲がどこに保存されたかログが残っているはずなのでそれを見たらわかった。

取り込んだら勝手にMusic Centerに入ってくれるのかと思った。

 

③Music Center for PCからウォークマンに入れる

→今までとそんなに変わらないので困らなかった。けどMusic CenterがめっちゃiTunesぽくてソニーはプライドを捨てちまったんだな…と思った。

 

4.移行してよかったこと

・画面消したまま操作できる

ウォークマンはいちいちボタン操作と連動して画面が付いてしまうから、寝るとき眩しかったし電池がもったいなかったけど、新ウォークマンは消したまま再生・停止・巻き戻し・早送りできるのでもう眩しくない!


・スリーピングタイマー

設定時間で勝手に消えてくれるのありがたい。


ノイズキャンセリング

周囲の騒がしい音に滅入ってしまうときがあるからこれはありがたかった。無くてもいいやと思ってたけど、あったらあったで嬉しい。

 

5.移行して気になったこと

・重い、大きい

前より重いし大きいなと思う。別に困るほどではないけど…。


・落とすと壊れそう

タッチパネルになったから、落とさないようにしようと思う。フィルム貼ったりケース入れた方がいいのかな?

 

6.音について

聴き比べたけどあんまり違いはわからず…。違いのわからない耳でごめんなさいね〜…


<新旧ウォークマンと比べて>

最初にゾンビを聞いてみたけど違いはよくわからなかった。元々かなり音源の音が綺麗なんだと思う。店頭でハイレゾ版を聞いたときも違いが正直よくわからなかったし…。

他にもいろいろ聞いたけど、イマイチわからなかった。

元々旧ウォークマンでは低音がよく聞こえるイヤホンにしてて、新ウォークマンノイズキャンセリングができるイヤホンにしたから、イヤホン由来の違いとして低音がよく出るか、バランスよく聞こえるかの違いぐらいしか感じなかったです。

 


って感じです。

違いのわからない耳ですいませんが、以上です…

 

映画刀剣乱舞を見た話

審神者歴1年少し、2.5次元があまり得意じゃない人間が見た映画刀剣乱舞ネタバレあり感想です。

映画見る前の方は絶対に見ない方がいいです。大事なことを書いちゃったので。

それと、この日記は映画を見るかどうかの判断材料にはしない方がいいです。完全にネタバレなのでつまらなくなってしまう…。結論として私はとても楽しかったとだけ書いておきます!

ただ、この日記は映画を見た後に、もし思い出してもらえたら読んでもらえるとすごく嬉しいなと思っています。是非分かち合いたい…。

では、写真の下から感想書きます。

 

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おまけ。年末に大阪城の地下掘りに行ったときの記念写真。

 

 

※頑張りましたが読みにくいかもしれないです。すみません…先に謝っておきます…。

※間違っている点があれば教えて頂けますと幸いです…(書いてるうちにどんどん自信なくなってきました)

 

いきます!

まさかの初日なのにパンフレット売り切れだったので、パンフレットにある情報があったらごめんなさい!(後日買いに行きます)


<目次>

①全体の感想

・世界観について

・キャストさんと男士について

②無銘の正体

③ギミック、ツール

・時間転移装置

・薬

④本当の歴史と三日月

審神者

⑥その他

・映画泥棒コラボ(一週目)

・刀剣大集合について

・これ見たかった

・パンフレット

・長谷部の生え際、まんばちゃんの布

・奥ゆかしい幕

 

 

①全体の感想

・世界観について

とても楽しかった。歴史ハードアクションファンタジーという感じ。面白かった。

2.5は嫌いじゃないしむしろ応援したいけど、少し苦手に感じてしまった経験があり、今回も受け入れられるか少し心配だったけど全然大丈夫だった。ステならいけそう、でも続き物なのかな〜と嘆いていたら、独立したお話であることと、一作目は舞台が同じ本能寺の変と教えてもらったので今度虚伝を見ることにした。いやー、うまく作られてるね…。

(特定の作品が悪いとかdisりたいわけでは全く無いし、美味しい料理なのをとても理解しているのに美味しく食べられない自分の問題です。どのメディアミックスも良いものを作ろうと頑張っていることがすごく伝わってくるので、いつか全て楽しめたらいいなと思ってます。)


もし原作を知らない方が見るならある意味ファンタジーと思って見た方がいいと思った。個人的な感覚だけど、例えばディズニーランドには美しいドレスの生身のシンデレラがいて、パレードでは踊っていたり、私たちに手を振ってくれたりするそれに近いと思った。現実に限りなく近い美しい夢というか。


・キャストさんと男士について

ものすごく綺麗で本当に生きてる感じがする。長谷部はもっと顔が厳ついイメージだったので、すごくかわいいと感じた。それがこの本丸の長谷部の個性だと思うので、かわいい長谷部、良いと思います。

三日月さんはお写真だけで拝見していたけど、すごく声や話し方が三日月だと思った。鈴木拡樹さん、意外と低い声なんだね…。

声と話し方で言うと、ばみちゃんが一番似ていた気がする。あまり喋らないけど、いつもゲームで聞いてる声そのままだと思った。

極前不動くんも審神者の前じゃなければあんなに生き生きしてるんだなと思うと審神者としてちょっと寂しかった。うん、嫉妬です…。

鶯丸は姿勢からもう鶯丸だった。背筋ピーン。

そして山本さん、八嶋さんの武将の迫力と胆力と人間くささがすごい。男士たちは基本淡々とした物言いの役なだけに、人間くささが引き立つというか。ここは私なんかより大河に詳しい方の意見の方が参考になると思うけども。

 

②無銘の正体

たぶん原作知ってる人が一番ネタバレを踏んではならないのがこれだと思う。

遡行軍に洗脳されている描写があったから、不動くんか薬研くんの付喪神になれなかった黒い心が集まった存在なのかと思ってたら…。

まさかの新キャラ倶利伽羅江くん。

江の刀はみんなすごいナチュラルだ。髪色とか服とか。篭手切江くんも豊前江くんも好きだし、倶利伽羅江くんも好きな感じ。江推しになってしまう…あかん…ちょろいぞ…。

あの子の洗脳が解けたのはあの時代の遡行軍を倒したからかな。洗脳に至った経緯がすごく気になる…。他にも刀が利用されかねないし…。部隊と共に一緒に本丸に来たのも不思議だった。実装のときもこんな感じである時代の敵を倒して本丸に戻ったら一緒に来てくれるのかな。でも既に本能寺のステージはあるね…。クリアして初めて得られるっていうのは長義くんと似たシステムになるけど、そういう刀がもっといてもいいんじゃないかなとは思った。

 

③ギミック・ツール

・時間転移装置

時間転移の仕組みは祠のようなところで水晶のような石投げるんだね。このツールがあることで、ばみちゃんがみんなのものを集めることが可能だったわけで。続花丸では懐中時計のようなものだった。この装置を忘れたばみちゃんが出陣できなかったとか、これが壊れた安定が帰ってこれないっていう使い方をされていたけど、物語の大事な小道具として活用できるのは良いね。


・薬

他にも三日月さんが飲んでた薬!なんだあれは!ポーションか!最初からあれを持って出陣は出来ないものなのか…?!

とにかく、あのシーンを見ると人間ではないってことが伝わってきて良かった。

あれも便利道具に追加されるのかな…。疲労度の回復道具はあるけど、手入れなしで体力回復出来たら良いよね。パンフレットには詳細載ってるのかな…。

 

④本当の歴史と三日月

本当の歴史とは何か。私たちが教科書で知ることが全てではない。それは誰かにとって正しい歴史でしかない。その通りだね…。歴史を守ってたはずが壊しているかもしれない。

信長が本能寺で死んだわけではないことに三日月さんは気付いていたがそれを他言するわけにはいかなかった。なぜなら敵味方問わず全員それが正しいと思っていたから。しかもそこに審神者の代替わりがあるかもで、本丸も疎かにできないしどうしようということで、敵を欺くには味方からと三日月は謎を残したまま行動してしまった、わけだけど。

さすがにもう少し他の刀を頼りにしても良かったんじゃないのかなと思う。隊長なのにいきなり殺そうとしていた信長と馬乗って逃げたらびっくりするよ…。

でもそういうところが百戦錬磨でどうすべきかすぐに浮かぶ三日月の経験値だし、完璧に見える彼の弱さなのかもしれないし、口に出せず抱え込む彼なりの仲間への信頼だったのかもしれない。器用で不器用な三日月宗近像。

それと、この三日月は嘘がつけない。誤魔化したり、嘘をつくのが苦手なのがみんなわかっている。だからこそ、それが三日月を信じきれない要素になったり、信じられる要素になったりする。人間離れした付喪神の中で一番人間に近いのかもしれない。

 

審神者

三日月さんが隠していたことが新要素だったので驚いた。そのおかげで三日月以外の刀と一緒に驚けたわけだけど。

審神者の代替わりがもし敵に知られてはならない機密事項で、敵味方問わず漏らしてはならないことなのであれば、男士たちはさよならもまともに言えないのかな。そんなの寂しくない…?戦だから仕方ないのかな。でもそれぐらいはみんな知ってても良いんじゃないかはと思った。結局敵はそれを知って頻繁に奇襲をかけたり、本丸に攻め込んできたわけだし…。うーん。

そして新しくやってきた女の子審神者…。とてもかわいい。みんなで協力して育てるのかな…。審神者を一人前にするのも長期戦なんだね。なかなかに過酷な運命を幼いながらに背負っていると思うと切ない。それでもほのぼのと幸せそうな情景が少しでも続きますようにと願いたくなる。戦が終わっても暖かな記憶は残りますように。ずっと一緒にいられたらいいのにね。

見終えた後、隣の席の女性がぽつりと「幼女か…」と呟いていた。びっくりですよね。わかります。

 

⑥その他

・映画泥棒コラボCM🍿📹(一週目)

お馴染みのコミカルなBGMに合わせて、いつものポップコーンさんのポジションに男士がいるシュールさがすごく面白かった。客席もみんなクスッとしてた。本当に監督さんのおかげで刀剣男士の新たな一面が見れたと思うと重ねて感謝です…。ありがとうございます…。他のバージョンも見たい…。

ナレーションが三日月さん、出演がカメラさん📹、不動くん、長谷部、鶯丸、遡行軍でした。


・刀剣大集合

審神者お披露目のときにずらっと男士大集合しているけど、倶利伽羅江を除いてステに今まで出ていなかった刀はいるのかな?その逆も。


・これ見たかった

二刀開眼見たかったです。ばみちゃんと打刀ズどちらかで…。


・パンフレット

公開初日の三回目の上映で見たのに、見終わった後パンフレットが無かった…!私もそんなに普段パンフレット欲しいと思わないのに買おうと思ったらこれでした。みんなの気持ちはよくわかる。是非とも入荷早めにお願いしたいところ…。


・長谷部の生え際、まんばちゃんの布

ちゃんと長谷部の生え際だった。自然。すごい。地毛じゃないよね?

まんばちゃんの布はちゃんと原作通りの穴が空いていた。あの布、結構厚手なんだね。鶯丸に出陣の準備をしろと言われたときに、バサッと広げたのが格好良かった。(細かすぎて伝わらないかもしれない)

 

・奥ゆかしい幕

審神者部屋の薄い幕のおかげで幕越しの三日月さんが神秘的で美しかった。直接見るより更に高貴な感じがする。なんでだろう。奥ゆかしさ増し増しというか。

 


<総括>

ファンタジーとして私はとても楽しかった。刀剣乱舞は本丸ごとに物語があるって設定が好きだし、せっかく設定を知っているなら、ゲーム以外にも触れて美味しく各作品を味わいたい。これからもいろんな本丸の物語が見られるといいなと願ってます。

これを機にステの虚伝は見ることにしたので、今後ステに沼ってたらちょろいなと笑ってやってください。


以上です!おわり!

いつかあなたに出会う未来

近況書く気になれないし、最近インプットしたものがとても多いので自分のメモがてら感想を書きます。

目次です↓

【映画】

【音楽】

  • 生林檎博'18〜不惑の余裕〜
  • FUTURE POP
  • POP VIRUS

【本】

  • ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか
  • 日本のヤバい女の子
  • しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

 

 

🎬ボヘミアン・ラプソディ

クイーンのこと全然詳しくないし、ハッチポッチステーションでママの名前がミヨコって歌ってる記憶しかないレベルだったけど、それでもとても面白く見れた。見て良かった。知ってる曲ばかりだし、知らない曲もとても魅力的だった。

ノンフィクション的なものはどこまで脚色か疑ってかかるようにしてるけど、フレディが直面した様々な壁たちは嘘では無いだろうなと思う。壁も困難もたくさんあったけど、最後にはバンドの仲間たち、ちゃんと支えてくれる人との絆があるのが良かった。クイーンって誰か一人が作詞作曲じゃないって初めて知ったし、そういうところから、音楽楽しんでるグルーブ感は生まれるんだなと思ったし、だからこそフレディは天才すぎて孤独を感じていたわけではないっていうのがよくわかった。性的指向とか病気とかに対しての世間の偏見や、自分自身を愛せないことに悩んでいたんだろうなと思う。他にもたくさん出てくる猫がとてもかわいかったし、フレディが着物を部屋着にしてたのがおしゃれだった。

 

🎤生林檎博'18 〜不惑の余裕〜 /椎名林檎

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(事変の手旗しか持ってなくて新しく買えなかったのでこれ振りました)

林檎さんの不惑お誕生日だった。思えばポルノも不惑をこの前祝ってきたし、不惑祝いに慣れてきた感ある。ていうか好きな人たちが40代になりつつあるということは、私も等しくそれだけ歳を取ってるってことに気付いた。ひえー。

林檎さんは歳を重ねてもっともっと麗しくなっていくし、数々のゲストさんたちも最高にクールだった。こんな40代になりたい。

ゲストは特にエレカシの宮本さん、歌うと格好良いのに佇まいとトークが面白かった。なんだあの人は…(褒めてる)

ゲストさんのおかげで獣ゆく細道と東京は夜の七時ときらきら武士が完全体で聴けて興奮した。オリンピックもあと少しだね。この人生は夢だらけだと信じてがんばります。

 

🎤FUTURE POP/Perfume

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 Perfumeはこの世の光。Perfumeも30代になるんだね。こんな30代になりたい。人間として尊敬しています。とてもお綺麗でクールでかわいかった。女神か!天使か!って書くのは簡単だけど彼女らは人間だし、人間としてめちゃくちゃ頑張っている方たちなのでそういう表現はしない方がいいのかなと思った。人間として美しいのである。詳しくはこの前書いたので省略。

 

🎧POP VIRUS /星野源

‪ライブではなくアルバム聴いた。とても暖かいアルバム。汗かくような暑さもあるけど全編通して体温のようなぬくもりがある。
初期の源さんの曲って、源さんワールド強くて、個人的に重い扉を開くように覚悟を決めないと聴けない感じがしている。そこを上手いことポピュラーにした聴きやすさがあると思った。あと全部ベースがダンスミュージックなので、聴いてて身体が動き出すような幸せになる感じがある。

いつものエキゾチックさになんとなくJackson5ぽさを感じたものがGet a feelとか数曲あった。詳しくないからわからないけど70年代の洋楽っぽさなのかな?
あとNothingは聞き慣れた曲で言うとポルノの憂色にコード進行と物悲しさが近い気がする。優しい音なのに悲しさがじんわり迫ってくるような感じ。初めて聴くのになぜか聞き覚えがあるような、それでいて新鮮な曲。そういうの大好き。

Hello Songはやっぱり前のアルバムのYELLOW DANCERの曲たちと近い匂いはした。‬ACのCMが2016年なのでおそらく作られた時期的にはそちらのが近いはず。ハローハローって歌詞とか曲調的に三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」のオマージュかもと気付いた瞬間震えた。合ってるかわからないけど。希望に溢れていてとても好き。ライバルは1964年、いつかあの日を超える未来に笑顔で会いましょう。

前もどこかで言ったけど、作詞作曲編曲やっちゃうし、人との繋がり方がすごく上手なんだよね。今回もそれがサポートミュージシャンたちのご縁として生かされていて、本当にすごいと思う。人気がある人たちって、他の人とつながるスキルが高いと思う。Perfumeとか米津さんとかもそうだけど。どんな時代でも、どんな仕事でもそれは同じなんだろうな。

多忙そうだけどとにかく体調壊さないよう祈ってます。

 

 

📖ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか/ダニエル・カーネマン

意思決定の心理についてのお話。上下巻あって読み終えるのに三ヶ月ぐらいかかった…。

重厚な分、理解しながら読むのに時間はかかったけど、意思決定のときにとらわれやすい罠というか気をつけておくべきことが知れたので楽しかった。私たちはよく考えてるようで考えてないんだな。

例えば、人はより首尾一貫してるストーリーを信じたくなる、取り出しやすい記憶や自分の見たことがあるものだけで全体を判断しがち、損失と利益の捉え方は読ませ方次第で変わる、無関係の数字でも初めに見た数字を判断基準にしやすいなど、私たちの意思決定要素は案外ガバガバなんだなと笑えた。

なんとかして章ごとにまとめ直したい。そうしないとせっかく読んだのに咀嚼できてないし、活用できないなと感じている。

元々この本を読もうと思ったのは、「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」って本が気になったときに、「ファスト&スローに書いてある内容じゃん」ってレビューを見たから。それなら元になってる方を読めばいいじゃんと思って手に取ったけど、この本を抜粋してでもわかりやすくまとめられるなら大した本なんじゃないのと思うほどには読むのが大変だった…。しかも勘違いさせる力の方は結局読んでないので、そのレビューが合ってるのかは結局わかってない…。でもファスト&スローのボリュームがすごかったから、なんかもういいかなって気になってしまった…。

 

📖日本のヤバい女の子/はらだ有彩

昔話の女の子たちと友達になれるなら、彼女たちがもし現代にいたならを考える本。虫愛づる姫君とか、竜宮城の乙姫、七夕の織姫、皿屋敷のお菊とかとそれを考えていく楽しい本。

昔の人の生きづらさ、やばくないかって話が多いけど、今も変わらずやべえよなって話もある。
あらゆる価値観が今も私たちを縛っているけど、女が仕事で目立っても良いし、嫁がなくたって良いし、何が好きでも良いし、どんなに貶められても自ら悲劇のヒロインでいることを選ぶ必要はない。こんな感じでいらない価値観にまずは気付き、努力しながら解いていけたらいいなと思う。
私たちが昔話になる頃、未来の人たちがそんな価値観から開放されて幸せであってほしいと筆者が願う通りです。早く私たちの苦労話が昔話になりますように。

 

📖しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう/しいたけ.

あたたかい占いで有名なしいたけさんの本。押し付けがましくなく、運良く進むにはこうしたらいいよと教えてくれる本。占いというより考え方の指南に近いのでかなり実践的な本だと思う。人間にめちゃくちゃ興味を持って変態なぐらいのやり方(褒めてる)でたくさんの人間を見てきたしいたけさんの優しさが詰まっている。不器用組に所属する私は何度か泣いてしまった。私のこと見ててくれた人いてくれたなって思い出しながら泣いた。一度しか読んでいないので、何周か読んでちゃんと染み込ませたいなと思う。

それにしてもしいたけさんの比喩が上手でわかりやすい。なんとなくカフェイレの「晴一の辞書」っぽくて好き。本が好きで自分なりの哲学がありながらたくさん本を読んできた方なんだろうなと思った。

 

そんな感じです。

なんか暖かい作品が多かった。いろんな人とつながることは大事だね。

中学、高校の頃は朝読書の時間があったことを思い出した。なんかその頃読んだ本はなんとなく内容を覚えているものが多いのに、大学入って以降に読んだ本は記憶が薄い。どうしてだろう。

とにかく時間があるのでどんどん本読む。一生のうちで一番本を読んだ時期にしてやるんだ。

 

 

 

 

明るい未来は誰が作るのか

PerfumeのFuture Pop(12/12 横浜アリーナ公演)を見に行きました。

※ここから先はセトリネタバレは無いですが、今回の演出の感想とMCのこと軽く書いてます。具体的な演出については書いていないけど、以前と比べてどう思ったかを書いているので、これから見る方は見ない方がいいかもしれないです。万一被弾してもあまり痛くないと思うようにはしたつもりですが、それでも良かったら読んでください。

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Perfumeはこの世の光。
神様、この世に三人を生んでくれて、出会わせてくれてありがとう…、三人がこの先もずっと幸せであるようにどうかよろしくお願いします…と終始願いながら見た。

歳を重ねることが楽しくて仕方ない、三人でいることが楽しくてたまらないと笑う姿が本当に美しくて、かわいくて、かっこよくて、憧れだ。Perfumeは少し年上のリアルに姉でもおかしくない年齢なので、そう言ってくれることが本当に希望に感じられるというか、嬉しい。仕事を全うする人間として、人生を楽しむ人間として、心から尊敬できるなと思う。


世界一かっこいいアルバムを引っ提げた、世界一かっこいいツアーだと胸を張って彼女たちが言ってくれると本当に誇らしい。彼女らが心から大好きな音楽を伝えようとしてくれて、私たちも楽しくて、みんな幸せ。ハッピー。私たち最高の関係性じゃないですか!ってこんな風に観客側だってPerfumeの力になれていると思わせてくれるところに彼女たちのファンを思いやる優しさを感じるのである…。

 

今回の演出については、広さをカバーする技術のバランスがちょうどいいと思った。

ワンマンは5年振りに見たけど、自分が当時感じた恐れは払拭してきたように思った。
当時、東京ドームの広大なステージで踊るPerfumeを見ていたら、三人が引き離されているようで悲しくなったし、広い箱を活かすための最新の技術も素晴らしかったけど、最新技術発表の場として使われるようになってしまうんじゃないかというような、主役としてのPerfumeの役割が潰されてしまわないか少し不安だった。特にドームで見たSpring of Lifeであ〜ちゃんが二人に支えられて立ち上がるところが三人離れているせいで一人で立ち上がってて、なんとも言えない寂しさを感じたのを覚えている。もちろん三分割されたスクリーン上では、見事にのっちとかしゆかが支えていたんだけども。

でもそんな不安が今回一切感じられなかったのは、やっぱりPerfumeとチームの努力だと思う。私が見ていなかった間もきっといろいろ、私たちに見えないところで考えて悩んで歩いてきたんだと思う。

 

とにかく、この先も彼女たちがずっとずっとずっと幸せでありますように。もしも今の形がなんらかの事情で変わることがあっても、三人が幸せであることだけは続きますようにと思ってしまうライブだった。

アーティストに対しこの先もパフォーマンスを見せてほしいと願うことや、グループを続けてほしいと願うことは、基本身勝手なエゴだと思ってしまう。相手もそれを願うときにだけ応援になることを忘れない方がいいのかなと思っている。だからこの先Perfumeがなんらかの事情で今と違うスタイルになっても、まず一番に彼女たちが幸せでいられる選択をしてほしいと思う。

ライブを見ていて、三人の絆に何度か涙し、普段お腹痛くなったときぐらいしか神に祈ったりしないのに、ああ神様どうか三人を頼みます〜なんて都合よく思ったりした。でも三人なら神様なんかに頼らなくても自分たちで未来を切り開いていくんだろうな。えらいよな。私もがんばろ。なんたって、私たちの未来は明るいもんね。

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67種ブラインド販売なのにどっちもJPNだったよ!かわいい!

 

 

和菓子屋的 愛情表現

あの日友達のままでいる選択をしてくれた過去の自分にありがとう。
そりゃあ、友情の先に行けたならもっとずっと会う頻度も高くなっただろうし、互いを特別な存在として愛する/愛されるが叶えられたかもしれないけど、そんな可能性はものすごく低かったし、そういう気持ちを伝えたときに今の友情さえ壊れてしまった可能性だってあった。そして周りの友人たちがそれを機に腫れ物に触るようになってしまったら更に最悪で。私は仲間の空気だって壊したくなかった。


その代わり壊れない友情に賭けた。精一杯愛情に近い友情を注いだ。この先も完全に壊れないなんて言い切れないけど、この形を守っていきたい。精神的にも物理的にも距離はこれ以上縮まらないけど、今、この近さが私には大切な近さだ。たまにみんなで会ってしょうもない話ができたり、顔を合わせて笑いあえたり、安心して近寄れたりするぐらいが丁度良い。
今付き合っている人と幸せになってほしい。その代わり私は友達として仲間とあなたと一緒に幸せになりたい。
そんなことを愛情を詰め込んだ友情に込めながら思っている。この感情に明確な名前は付けられない。もうここからこの人だけを特別に愛したかったり自分だけを特別に愛してほしい感情に戻ることは無いだろう。

それでも、もし次に誰かを特別に愛したかったり自分だけを特別に愛してほしい感情だと思えたら、内省ばかりしてないでもう少し距離を縮める行動した方がいいなとは思う。今のところ一番好きなのは二次元の彼だが、果たして三次元の人間に対してそう思うようになることができるかな…。

 

ここまでなるべく感情にラベリングをしないことを意識して書いた。完全には無理だけど。

というのも、人間の感情は恋愛感情として好き、友人として好き、だけじゃなくて無数の好きの形があると思っている。それは同性でも異性でも。なのに、二次元の創作の場に触れるようになってから、登場人物の関係性を明確にラベリングしなければならないという状況を見て、地雷回避のためにはやむを得ないのかもしれないけどそこにものすごく違和感があった。

ってことをとある場所で書いたところ、同意してもらえた上で、お約束やテンプレ的な要素は気楽に食べられる駄菓子屋、私が考えていたことは文学の思想を汲んだ和菓子屋って言葉をもらった。すごく面白い表現だった。どちらの良さもあるけど、私はどちらかというと和菓子屋の方が好きで、和菓子屋になりたいと思った。もちろん駄菓子も欲しくなることあるけど。

そんなことを考えていて、上の文章を書いた。本当はもらった言葉全文載せたいぐらい。

 

ちなみにこの話はほぼ誰にもしたことが無い。超恥ずかしいから。自分からこういう話はしないけど、今度からは頑張ってみる…。こうして書いたらなんか自分の人生も面白いかもと思ったんで。

ここに書いたコミュニティに所属する友人に見られると誰のことかたぶんバレるんでヒヤヒヤするけど、この日記はきっとバレてないはず…。まあいいや、バレてたらこっそり教えてください。

半匿名だから言えることってあるよね。

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ライブは生きている

 

しまなみロマンスポルノのこと。

自分のための備忘録なので、9月9日に参戦予定だった私の行動とそのときの感情を時系列で並べただけです。

 

9日に参戦だったので、当日東京から新幹線に乗り込んだ。東京はよく晴れていた。前日は楽しみで落ち着かなくて眠れなくなってたら寝坊して待ち合わせ時間に起きた。新幹線に間に合ったのが奇跡でした。(ほんとごめんなさい)

 

しかし現地は豪雨だの、ついには避難警報が出ただので、友人とずっと窓の外を見て心配していた。窓の外は降ったり止んだりで、岡山は雨だったものの、福山近辺はほとんど降っていなかった。だから豪雨が信じられなかった。信じたくなかった。前日もそうだし、このぐらいの雨ならいけるでしょと思いたかった。

 

Twitterの公式アカウントには中止にしてください!とか早く決めて!のリプライが溢れていて、中止すべきというのが圧倒的にまともな判断なのはわかりきってたけど、お願いだからやってほしかった。

運営側からしたら冗談じゃないって話だけど、ここで死ぬなら本望だよと思った。バカみたいなのはわかってるけど、そう思ってた。

 

福山で降りて、友人がお手洗いに行く間にいた待合所で、スポーツ報知が流した「中止」の文字を見てしまった。

覚悟はしてたけど、涙が出た。

こんなに悲しいことがありますか。

 

あと2分で新幹線が出るので友人が帰ってきた。急いでエスカレーターに乗った。友人にいつ言おう。

新幹線に乗り込むために並んでいた人たちはまだ気付いていないみたいだった。

エスカレーターを上ってから、友人に中止だってと伝えた。

 

いやでもまだ公式発表じゃないし、間違いかもしれないし(失礼)って思って、新幹線に乗り込んだけど公式TwitterやLINEからも発表が来てしまった。もう間違いでもなんでもなかった。

乗客はほとんど全員が新幹線に乗ってまで来るようなポルノファンなものだから、車両全体から悲しみと戸惑いの声が聞こえた。

誰も悪くないけど、だからこそどこに向ければいいのかわからない悲しさだけが溜まっていった。

 

流されるままに新尾道で降りたら、これから駅を出る人と帰ってきた人でごった返していた。どうしようか考えていたら、「物販とフードエリアに行く方、バスはこちらです!」と係の方が案内してくれていた。

もうとりあえず行けるとこまで行こうと乗り込んだ。

 

バスでは聞き覚えのある声がして車内が静かになった。しまなみテレビの特別音声だった。でも、みんな悲しくて、はっさくメガネとメンバーがせっかく盛り上げてくれているのに、車内はずーんと重たい雰囲気だった。

乗客同士仲良くなれるように、隣の人に挨拶しましょうとか、初めてきた人は拍手!とか参加型の企画も組んでくれてたのに、誰一人何もしなかった。誰も悪くないし申し訳ないけど、本当に車内がお葬式だった。三人の嬉しそうな声が更に悲しさを加速させる。この人たちの音を1mmも聴けない、会えないという現実がのしかかる。

ライブは生き物って言うけど、ライブが死ぬってこんな気持ちなんだなって思った。

 

バスを降りてポンチョを引き換えた。

元々自分の分はポンチョ無しにしていたけど、仕事で参戦が難しくなった友人のチケットを預かっていたので引き換えた。

その子の魂も預かってきたはずだったのにな。

一着は友人の好意で譲ってもらったので早速着替えた。

 

グッズコーナーでバルーンを買った。

きっとみんなのカープで飛ばすはずだったんだろうな。青空に飛ばしてみたかった。使う日はもう来ないのに、ここに来た証が欲しくて買った。

 

フードエリアに行く前にお会いしたかった方とお話をした。たくさんの優しさをありがとうございました。現地情報にどれだけ救われたか。次は楽しい話をたくさんしたい。

 

足元が田んぼみたいになったフードエリアでご飯を食べた。お店の方はどこから来たの?って心配してくれた。雨足も強くなる中、写真を撮りまくって思い出作りに奔走した。

 

15時ごろにはフードエリアも閉鎖するということで泣く泣く外に出た。そりゃそうだ。撤収の方たちも大変なんだから仕方がない。

 

出口付近でははっさくんとポルノの写真のパネルがトラックに乗せられて撤収する間際だった。その日初めてポルノの二人の顔をちゃんと見た。因島を背景にした素敵な笑顔だった。

傘をさしたちびっこが「はっさっくん、はっさっくん」と歌いながら横を通り過ぎていった。

 

避難勧告の中、フードエリアと物販開けていたことに対して非難もあるみたいだし、ごもっともだと思う。でも結果論でしかないけど私はここに来れて本当に良かった。彼らが私たちに見せたかったものをほんの少しだけでも見れたことで救われた。それだけでもありがたかった。この気持ちは二日目だけの参戦で、全くライブを見られなかった人にしかわからないと思う。

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会場を後にして新尾道から尾道へ向かった。行きたいとずっと思っていたけどこんな形で叶うとは思ってなかった。商店街はやはり同志の皆さんがたくさん歩いていた。

レトロなおもちゃ屋さんや、お洒落なカフェ、まさかのゲストハウスなど新旧入り混じる楽しい空間だった。商店街に泊まるって楽しそう。

 

その後、雨足が強まってきたので再びポンチョを着て、猫の細道へ行った。雨だからか誰もいない急斜面を登った。迷っていたときに、飲食店のお兄さんが心配してくれて看板の見方を教えてくれた。そして「噂の雨など降らぬのポンチョですね」と話してくれた。

初めは普段使いできないから買うつもりがなかったけど、こうして会話のきっかけになってくれたしポンチョは良い思い出になったなと思った。時間が限られていて立ち寄れなかったけど、次はお兄さんのお店にもゆっくり行きたい。

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崖を降りてロープウェイ駅付近のお土産屋さんに立ち寄った。

ポンチョを着ていたので暑くなってしまい、はっさくジュースを頂いた。かき氷みたいに細かいジュースで出来た氷が入っていて、最後まで甘酸っぱくて美味しかった。

ここでも「今日は残念でしたね。どこから来たの?」と店員さんが心配してくれた。優しい。

18時近くになると付近のお店はどんどん閉まっていくようで、有線の蛍の光が流れていた。

商店街に戻ると同じくだんだんと閉まっていくようで、20時や21時閉店の小売業に従事していた身からするとなんてホワイトなんだと感動した。

 

バスに乗って新尾道まで戻った。

駅の売店に入るとヒトリノ夜の最後の方が流れていて、すぐにミュージック・アワーが始まった。たぶんベストを流してくれていたんだと思う。本当ならMアワも聴けたのかなと思うとまた悲しくなって、明るい曲なのに半泣きになりながら、しまなみドルチェのジェラートを買った。(瀬戸田レモン味、さわやかで美味しかった)

 

元々予定していた新幹線に乗りこむと思っていたより車内が空いていて、早く帰った人も多かったのだと思った。

 

福山で乗り換えてからTwitterを見ていた。セトリが書いてあるツイートは見る気持ちになれなかった。1日目の感想ツイートだって読む気にならなかった。

またいつか同じセトリでやってくれる気がして読みたくなかった。

 

一眠りして新横浜あたりで目が覚めたら、公式からもセトリ発表されていて、もう死んだものは生き返らないんだなって改めて感じ、セトリと感想を読み始めた。二人の笑顔がとても良かったって声がたくさんで、ほんとに故郷が大好きなんだと思った。

尾道市を協力につけ、故郷のテレビ局を四局も後援につけるポルノは間違いなく故郷の誇るロックスターだし、そんな故郷を思って被災地支援をし、何より初めから満面の笑顔になってしまうほど故郷を誇っているロックスターなんだと実感した。

一緒に笑いたかったな。

 

地元に帰って友人と別れ、帰宅した。

母がポルノファンなので一通り話をした。弟がよくわかってないのに「悲しいことも楽しいことに」などと言い出してなぜかよりによって「ラララ ライ!」と藤崎マーケットのネタを始めてしまい、ライラを思い出して逆効果だった。ライラも…聴きたかった…。

 

そんな感じで私のロマポルは終わった。

ライブは死んでしまったけど、誰も悪くないし、また新しいライブが生まれると信じて彼らを応援し続けます。と言えるぐらいには回復した。

ポルノで空いた隙間はポルノにしか埋められないから、そのときまで待ってます。

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誰かの息遣いという意味のブレス

 

ブレスの感想です。私が感じたテーマは主に3つ。

①世間的に良いと思われる一面だけで人間は生きていけないということ(それを受け入れること)

②一歩進むことの必要性

③一人きりではないということ

 

メインテーマが①,②で、③は一切言葉にされていないけど音に仕掛けられている感じ。あえて言葉にしないことで、①②がちゃんと映えるのかなと。音楽っていいなとこういうときに思う。

 

この3つの軸で思ったことを書いてみます。

 

①世間的に良いと思われる一面だけで

人間は生きていけないということ

(それを受け入れること)

・人間の中にある要素とその比喩になる反対語の並列(ポジティブとネガティブなど)

・肯定の言葉(君はもう十分頑張っている など)

の二つでこのテーマが成り立っているのは明白なので細かく書かないけど、レトリックとして、最後のたたみかけ倒置法比喩がおもしろいと思った。

「晴れた日も雨の日もあるように」

「朝と夜が今日も巡っていくように」

「出会いとさよなら繰り返す旅人のように」

って終わる。終わっちゃう。

「旅人のように」なんなんだ。

 

たぶん順番的に通じるようにしたらこうだと思う。

「晴れた日も雨の日もあるように

朝と夜が今日も巡っていくように

出会いとさよなら繰り返す旅人のように

メロディは音符と休符が作る

ブレスの出来ない歌は誰も歌えやしない」

しっくりこないけど。最後にたたみかけられると説得力があるのはどうしてなんだろう。

晴一先生、どうしてなんでしょうか。

 

②一歩進むことの必要性

二番が自分の道を行きなさい、未来は迎えには来ないけど待ってるよってメッセージなので、ちゃんと自分の足で歩けって言ってくれるところがポルノっぽくて好き。

ポルノらしさってなんだろうと考えたときに、そのひとつとして背中の押し方のことを書いたけど、今回も当てはまってると思うんですがどうでしょう?

背中の押し方 - 名もなき日

 

③一人きりではないということ

「ブレスのできない歌は誰も歌えやしない」って歌詞からタイトルが来ているはずだけど、誰かのブレスでもあるのかなと思う点がいくつかあった。

・鳥の鳴き声のようなイントロの一番初めのギターの音

・サビ前の軽いパーカッションの音

→「何か変えろと迫られ」の後や「壮大な旅の途中さ」のバックなど

・間奏の声のような音

・最後の子供たちのコーラス

全部音なものだから、伝わるか不安だけど、ここに挙げたものは、聴き手でもストーリーテラーの昭仁さんでもない誰かの気配や息遣いだと思う。気がする。

①,②で示した、聴いてる人をまるごと肯定してくれて、一歩進む勇気をくれる歌っていうのがメインテーマだと思うけど、それを支えるポイントのひとつに、見守ってくれている誰かの息遣いが聞こえる。言葉にされてないから、本当のところ、そういう意図を持って作られたかは正直わからないけど。

もしこれもテーマのひとつだったなら、ポケモンの映画のコピーになっている「一人じゃできないこともキミとなら」とうまくつながっていると思う。

どんなに自分は一人だと思ってても、たった一人の力では生きるのは出来なくて、そこにはキミの力が必要なんだよって隠れたメッセージ。

でもそこを文字通り「一人じゃない」とは一言も発していないのがメインテーマを潰さない工夫なのかなと思う。

 

そんな感じです。

他の曲聴くと頭いっぱいになると思って書き終えるまで聴けなかったけど楽しみ!

ライラ!海月!ロッキン!

(たたみかけてみた)