いつかあなたに出会う未来

近況書く気になれないし、最近インプットしたものがとても多いので自分のメモがてら感想を書きます。

目次です↓

【映画】

【音楽】

  • 生林檎博'18〜不惑の余裕〜
  • FUTURE POP
  • POP VIRUS

【本】

  • ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか
  • 日本のヤバい女の子
  • しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう

 

 

🎬ボヘミアン・ラプソディ

クイーンのこと全然詳しくないし、ハッチポッチステーションでママの名前がミヨコって歌ってる記憶しかないレベルだったけど、それでもとても面白く見れた。見て良かった。知ってる曲ばかりだし、知らない曲もとても魅力的だった。

ノンフィクション的なものはどこまで脚色か疑ってかかるようにしてるけど、フレディが直面した様々な壁たちは嘘では無いだろうなと思う。壁も困難もたくさんあったけど、最後にはバンドの仲間たち、ちゃんと支えてくれる人との絆があるのが良かった。クイーンって誰か一人が作詞作曲じゃないって初めて知ったし、そういうところから、音楽楽しんでるグルーブ感は生まれるんだなと思ったし、だからこそフレディは天才すぎて孤独を感じていたわけではないっていうのがよくわかった。性的指向とか病気とかに対しての世間の偏見や、自分自身を愛せないことに悩んでいたんだろうなと思う。他にもたくさん出てくる猫がとてもかわいかったし、フレディが着物を部屋着にしてたのがおしゃれだった。

 

🎤生林檎博'18 〜不惑の余裕〜 /椎名林檎

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(事変の手旗しか持ってなくて新しく買えなかったのでこれ振りました)

林檎さんの不惑お誕生日だった。思えばポルノも不惑をこの前祝ってきたし、不惑祝いに慣れてきた感ある。ていうか好きな人たちが40代になりつつあるということは、私も等しくそれだけ歳を取ってるってことに気付いた。ひえー。

林檎さんは歳を重ねてもっともっと麗しくなっていくし、数々のゲストさんたちも最高にクールだった。こんな40代になりたい。

ゲストは特にエレカシの宮本さん、歌うと格好良いのに佇まいとトークが面白かった。なんだあの人は…(褒めてる)

ゲストさんのおかげで獣ゆく細道と東京は夜の七時ときらきら武士が完全体で聴けて興奮した。オリンピックもあと少しだね。この人生は夢だらけだと信じてがんばります。

 

🎤FUTURE POP/Perfume

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 Perfumeはこの世の光。Perfumeも30代になるんだね。こんな30代になりたい。人間として尊敬しています。とてもお綺麗でクールでかわいかった。女神か!天使か!って書くのは簡単だけど彼女らは人間だし、人間としてめちゃくちゃ頑張っている方たちなのでそういう表現はしない方がいいのかなと思った。人間として美しいのである。詳しくはこの前書いたので省略。

 

🎧POP VIRUS /星野源

‪ライブではなくアルバム聴いた。とても暖かいアルバム。汗かくような暑さもあるけど全編通して体温のようなぬくもりがある。
初期の源さんの曲って、源さんワールド強くて、個人的に重い扉を開くように覚悟を決めないと聴けない感じがしている。そこを上手いことポピュラーにした聴きやすさがあると思った。あと全部ベースがダンスミュージックなので、聴いてて身体が動き出すような幸せになる感じがある。

いつものエキゾチックさになんとなくJackson5ぽさを感じたものがGet a feelとか数曲あった。詳しくないからわからないけど70年代の洋楽っぽさなのかな?
あとNothingは聞き慣れた曲で言うとポルノの憂色にコード進行と物悲しさが近い気がする。優しい音なのに悲しさがじんわり迫ってくるような感じ。初めて聴くのになぜか聞き覚えがあるような、それでいて新鮮な曲。そういうの大好き。

Hello Songはやっぱり前のアルバムのYELLOW DANCERの曲たちと近い匂いはした。‬ACのCMが2016年なのでおそらく作られた時期的にはそちらのが近いはず。ハローハローって歌詞とか曲調的に三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」のオマージュかもと気付いた瞬間震えた。合ってるかわからないけど。希望に溢れていてとても好き。ライバルは1964年、いつかあの日を超える未来に笑顔で会いましょう。

前もどこかで言ったけど、作詞作曲編曲やっちゃうし、人との繋がり方がすごく上手なんだよね。今回もそれがサポートミュージシャンたちのご縁として生かされていて、本当にすごいと思う。人気がある人たちって、他の人とつながるスキルが高いと思う。Perfumeとか米津さんとかもそうだけど。どんな時代でも、どんな仕事でもそれは同じなんだろうな。

多忙そうだけどとにかく体調壊さないよう祈ってます。

 

 

📖ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか/ダニエル・カーネマン

意思決定の心理についてのお話。上下巻あって読み終えるのに三ヶ月ぐらいかかった…。

重厚な分、理解しながら読むのに時間はかかったけど、意思決定のときにとらわれやすい罠というか気をつけておくべきことが知れたので楽しかった。私たちはよく考えてるようで考えてないんだな。

例えば、人はより首尾一貫してるストーリーを信じたくなる、取り出しやすい記憶や自分の見たことがあるものだけで全体を判断しがち、損失と利益の捉え方は読ませ方次第で変わる、無関係の数字でも初めに見た数字を判断基準にしやすいなど、私たちの意思決定要素は案外ガバガバなんだなと笑えた。

なんとかして章ごとにまとめ直したい。そうしないとせっかく読んだのに咀嚼できてないし、活用できないなと感じている。

元々この本を読もうと思ったのは、「人生は、運よりも実力よりも『勘違いさせる力』で決まっている」って本が気になったときに、「ファスト&スローに書いてある内容じゃん」ってレビューを見たから。それなら元になってる方を読めばいいじゃんと思って手に取ったけど、この本を抜粋してでもわかりやすくまとめられるなら大した本なんじゃないのと思うほどには読むのが大変だった…。しかも勘違いさせる力の方は結局読んでないので、そのレビューが合ってるのかは結局わかってない…。でもファスト&スローのボリュームがすごかったから、なんかもういいかなって気になってしまった…。

 

📖日本のヤバい女の子/はらだ有彩

昔話の女の子たちと友達になれるなら、彼女たちがもし現代にいたならを考える本。虫愛づる姫君とか、竜宮城の乙姫、七夕の織姫、皿屋敷のお菊とかとそれを考えていく楽しい本。

昔の人の生きづらさ、やばくないかって話が多いけど、今も変わらずやべえよなって話もある。
あらゆる価値観が今も私たちを縛っているけど、女が仕事で目立っても良いし、嫁がなくたって良いし、何が好きでも良いし、どんなに貶められても自ら悲劇のヒロインでいることを選ぶ必要はない。こんな感じでいらない価値観にまずは気付き、努力しながら解いていけたらいいなと思う。
私たちが昔話になる頃、未来の人たちがそんな価値観から開放されて幸せであってほしいと筆者が願う通りです。早く私たちの苦労話が昔話になりますように。

 

📖しいたけ.の部屋 ドアの外から幸せな予感を呼び込もう/しいたけ.

あたたかい占いで有名なしいたけさんの本。押し付けがましくなく、運良く進むにはこうしたらいいよと教えてくれる本。占いというより考え方の指南に近いのでかなり実践的な本だと思う。人間にめちゃくちゃ興味を持って変態なぐらいのやり方(褒めてる)でたくさんの人間を見てきたしいたけさんの優しさが詰まっている。不器用組に所属する私は何度か泣いてしまった。私のこと見ててくれた人いてくれたなって思い出しながら泣いた。一度しか読んでいないので、何周か読んでちゃんと染み込ませたいなと思う。

それにしてもしいたけさんの比喩が上手でわかりやすい。なんとなくカフェイレの「晴一の辞書」っぽくて好き。本が好きで自分なりの哲学がありながらたくさん本を読んできた方なんだろうなと思った。

 

そんな感じです。

なんか暖かい作品が多かった。いろんな人とつながることは大事だね。

中学、高校の頃は朝読書の時間があったことを思い出した。なんかその頃読んだ本はなんとなく内容を覚えているものが多いのに、大学入って以降に読んだ本は記憶が薄い。どうしてだろう。

とにかく時間があるのでどんどん本読む。一生のうちで一番本を読んだ時期にしてやるんだ。